えー!めりんぎの歯が虫歯だらけ!?
なぜ今虫歯予防か
また虫歯になったから。
幼少期から虫歯が多い人間なので、歯を削られるのには比較的慣れているのだが、 削っても新しい歯が生えてくるわけではない。 所詮人工物で埋めるだけで、自分の歯に勝るものにはなり得ないから、 基本的に取り返しがつかないのだ。 さらに言うと、歯の治療は保険が効かないものがしばしばあって高額になりがちなので、 予防できるならした方がお財布にも優しい。
ということで皆さん、歯を磨きましょう。 「いや、お前磨いてなかったのか?」と思われるかもしれないが、 (自分で言うのも何だが)私は平均的な日本人よりそこそこ気をつけて歯を磨いている方だと思う1。 しかし虫歯になったということもあり、今月になって改心してセルフケアに励むことにしたので、 自らの意欲向上も兼ねてそのメニューを公開しようと思う。
一応の注意事項として、私は歯科衛生士でも何でもないので、医学的に正しい情報かは自分で確かめてください。 責任は負えませんので。
歯磨きメニュー
ここ最近知って始めたのがダブルブラッシングという手法で、 最初に歯垢を落とすブラッシングをしてから、 二度目のブラッシングで歯磨き粉を全体に残すという形で、2回に分けてブラッシングを行う。 以下の解説が分かりやすい。
メニューとしてはブラッシング→フロス→ブラッシングとなる。 さらにノリノリのときはフロス後に染め出し液も使う。 全部やると30分ぐらいかかって結構大変ではある。 以下に一つずつ述べていく。
1. ブラッシング(1回目)
まず最初に一度歯を磨く。 この時は歯磨き粉なしで磨くのがポイント。 ここでは物理的に歯垢を落とすのが目的なので、 歯磨き粉をつけると却ってどの部位に当たっているか分かりにくくなる。
ブラッシングの道具として当然こだわるべきは歯ブラシだろう。 私は歯科医院からルシェロという歯ブラシを勧められた。 先がとんがっていて細かいところに入りやすいらしい。
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本来は歯科専売品だと思うのだが、なぜかネットでも売っている。 専売品とは何だったのかという気持ちになる。
私が前々から好んで使っていたのは、薬局で普通に売っているGUMの歯ブラシ。 これもヘッドが小さくてまあまあ磨きやすいと思っている。
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ブラッシングの際はなるべく鏡を見て磨く。 面倒だけれども、画面を見ながらだらだらやるより、 鏡に向かって一気にやった方が効率がいい気がする。
ブラッシングの方法も意外と奥が深くて、「スクラッビング法」「バス法」といくつか種類がある。 ざっくり言って、スクラッビング法は歯の横から、バス法は45度で歯ブラシを当てるらしい。 自分がやっている方法はバス法だと思っていたが、 どうもスクラッビング法に近いらしいとこの記事を書きながら気づいた。
歯周病 - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020
いずれにせよ、一本ずつ丁寧に磨くこと、力を入れすぎると歯肉が下がるらしいので適度に力を抜くことが大事だろう。 たまに、手を思いっきり動かしてギコギコやっている人を見かけるのだけれど、 人生で一度も正しいブラッシングの仕方を教わったことがないのか?とつい聞いてみたくなってしまう。
2. デンタルフロス
「デンタルフロスって何?」という人は、薬局に数百円で売っているので今日から使い始めて欲しい。 この記事を見た人はせめてデンタルフロスだけでも使ってほしいというぐらい、 個人的には追加の習慣として一番お勧め。 ちなみに私はいつも全国の小学生にデンタルフロスを布教して回りたいと思っている。
デンタルフロスについて一応説明すると、歯間を掃除するための糸のことだ。 歯ブラシが届かない部分の歯垢や食べ残しを取り除くのに使う。 「糸ようじ」はみんな知っていると思うのだが、あれは糸だけでなく、プラスチックの枝(ホルダー)がついている。 フロスは糸だけなので、必要な長さに切って指に巻きつけて使う。
不慣れな子供には糸ようじも便利だと思うのだが、大人になったら糸だけのフロスを使うことを強力にお勧めしたい。 というのも、ホルダーはどうしても邪魔で奥歯に入れづらいし、挿入する向きにも制約がある。 フロスだときちんと親知らず含めて全て清掃できるし、 必然的に自分の指で歯の中を確認することになって、予防意識も高まると思う。 例えば、フロスが変に引っかかるようなところは虫歯があることがある(というかあった)。
フロスを使う時は口の中に指を突っ込むことになるので、まず手を洗う。新型コロナウイルスも流行ってるのでね。 フロスを入れる時にあまり力を入れすぎると、ブラッシング同様に歯茎に傷をつけてしまうから気を付ける。 全ての歯間を掃除し終わったら、手が汚くなるのでまた手を洗う。
フロスも鏡を見ながら使うことが推奨されている。 個人的には、鏡を見ながらでないと何本目の歯に当てているか分からなくなるのでできない。 ブラッシングは鏡を見なくてもできなくはないので、慣れの問題だろうか?2
ちなみに、30代後半にもなると徐々に歯間が広がってくるので、 デンタルフロスよりも歯間ブラシという別の道具が必要になってくるらしいが、私はまだそこまでではない。 いずれ使うことにはなるだろうと思うけれども。
3. 染め出し液
ここまでで本来歯垢はほぼ取れているはずなのだが、 実際にはブラシが届いておらず残ってしまう部分が出てくる。 そこで最近、子供の頃にやらされた歯垢染め出し液が役立つのでは?と思って試したところ、 これが結構面白いので常用し始めた。
必要な道具としては染め出し液自体と、あと歯鏡(と綿棒)が必要。 全部合わせても千円もしない。
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歯鏡は非医療従事者が使っても何の危険もないと思うのだが、 医療機器に分類されて買えなかったり買えたりもして、よく分からない。 百均にも売っているらしいからそれでもいいかもしれない。 歯鏡単体でも自分の歯の状態を確かめるのに有用なので、とてもお勧め。
染め出し液の使い方としては、まず染め出し液を綿棒に数滴たらして、それを歯全体に塗りたくる。 軽く一度うがいをすると、歯垢が赤く染め出されるので、そこに集中的に歯ブラシを当てて取り除く。 例えば自分の場合は歯間や犬歯の裏側などがよく染まるので、 その辺に気をつけて磨こうという気になってくる。
染め出し液の経験者は多いと思うのだが、 自分で習慣的に使っている人はあまりいないのではないだろうか。 フロス(か歯間ブラシ)も既に使っているけど、さらに何かやりたい人にはお勧め。
4. ブラッシング(2回目)
最後に、歯磨き粉を使って再度ブラッシングをすることで、 フッ素による虫歯予防やその他の効果(ホワイトニングなど)を狙う。 特に染め出し液なんて使うと口が紫色になってしまうから、 最後のブラッシングは必須。
2回目のブラッシングは歯磨き粉を全体に塗りたくるのが目的なので、 1回目ほど真面目にやらない。 あんまりやりすぎるとエナメル質が傷つきそうなので。
ここで気をつけたいのは歯磨き粉だろう。 虫歯予防にはフッ素の配合率が一番大事だと個人的には考えている。 日本では2017年に歯磨き粉へのフッ素添加量の上限が引き上げられて、 1000 ppmから1450 ppmとなっているから、 1450 ppmの歯磨き粉を買っておけばとりあえずよいと思っている。 現時点で使っているのはシュミテクトの一番いいやつ。
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高濃度フッ素の歯磨き粉としては、他にチェックアップという定番商品もあって、これも使ったことがある。 これの泡立ちが少ないという特徴は、ダブルブラッシングだとあんまり意味がなさそうだと思っているので、今は使っていない。 チェックアップも歯科専売品のはずだがなぜかネットで売っている。
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歯磨き粉もまだまだ探究する余地がありそうだと思っているので、よりよいものがあったら更新するかもしれない。
(追記)2回目のブラッシングを終えた後、うがいをしすぎると歯磨き粉が無くなってフッ素の効果が得られないから、 うがいは1回だけにするのがよいとされている(はず)。 何回もうがいしてしまっている人をよく見かけるので。
適当に歯を磨く時
流石にフルセットを毎食後にやるのは私も無理なので、これは一日一回夕食後に取り組むとして、 あとは気が向いた時に食後に歯を磨くぐらいでいいと思っている。 その際はダブルブラッシングである必要もないだろう。 フロスも一日一回で今のところはいいと思っているが、 これは増やしてもいいかもしれない。
その他
定期検診に行く
何も症状がないうちに歯科検診に行きましょう。 セルフケアも大事だけど、やはり当然ながら専門家の言うことを真面目に聞くべき。そりゃそうですわ。
視診だけでなく、ちゃんとCTスキャンで詰め物の中も検査してくれる歯科医院に行った方がいい。 私もこれからはそういうところに通うつもりでいる。 何とか数ヶ月に一回ぐらいは行きたい(自戒)。
食事に気を付ける
甘いものを避けるなどはまあありきたりな話として、 キシリトール入りガムの中には虫歯予防に効果があるとされている製品もあるから、たまに食べている。 ガムの中ではリカルデントがおすすめ。CPP-ACPという成分が虫歯予防にいいらしいが、本当かは知らない。
まだ試していないこと
電動歯ブラシは持っているのだが、そんなに便利な気がしなかったので今は使っていない。 この機会にもう一度試してみようかとは思っている。 うまく使えればブラッシングの時間短縮にはなりそう。
タフトブラシというタイプの歯ブラシもあって、歯間の掃除に有用らしいので、 これも今度買って試してみようかと思う。